防災士

◆ 防災士構想の誕生

 1995年1月17日発生の阪神・淡路大震災は、それまでの災害対策に大きな転換を迫るものとなりました。災害発生時、災害規模が大きければ大きい程、公的支援機能は届かなくなり、災害発生が執務時間中か否かにより初動対応が変わって来ます。

 

阪神・淡路大震災直後の救出状況は、

16万4,000人がれきの下になった!
→約80%(約12万9,000人)=自力脱出
→約20%(約3万5,000人)=生埋め
約80%=##近隣住民が救出。約80%が生存##
約20%=##消防・自衛隊・警察が救出。約50%生存##

災害発生直後の救出は、生存率も高く、それらは近隣住民で行われました。ここから、「地域の防災力」向上が重要であると言われるようになりました。その実現のために「防災について十分な意識と一定の知識・技能を有する者」が必要であることが認識され、防災士制度が誕生する事となりました。

◆ 防災士に期待される役割

  防災士に期待される役割を、「防災士教本」から転記して見ます。

■■ 平常時に期待される役割
自分の身の回り、家庭の防災・減災対策の実施。地域や企業における防災意識の啓蒙活動、訓練・研修などの実施・参加を行います。

– 家庭、地域社会や職場での話し合いや訓練、備蓄等防災対策を実施する。
– 自分の住んでいる地域の災害発生の可能性を調査し、対応を考える。
– 家具の固定や建物の耐震診断・補強等を実施、周囲への普及に努める。
– 避難路、避難場所の確認、安否確認方法の確認
– 自治会への働きかけや自主防災組織の結成・参加、消防団に入団
– マンション等の集合住宅での防災対策
– 地域の防災講演会や講習会、防災訓練で活動する
– 地域や自治体と協力して災害時要援護者名簿を作成し、災害時に対応
– 企業の防災対策や訓練に参加
– ラジオ、テレビ、新聞等のメディアへの出演・取材を受ける

■■ 災害時に期待される役割
消防・警察・自衛隊等の公的支援が到着するまで、被害の軽減化を図り、消火活動や救出救助、避難誘導を行う

-事態に対応してリーダーシップを取る
– 家庭や地域、職場で消火活動や安否確認、救援・救助活動を行う
– 災害時要援護者の避難支援を行う

■■ 災害発生後に期待される役割
自治体等公的組織や防災ボランティアと協働し、避難所運営や被災者支援活動を行う
– 安否確認や帰宅困難者の支援を行う。
– 災害時サイトや自治体等へ正確な被災情報を発信する。
– ボランティアセンターや避難所のスタッフとなる。
– がれき処理や家屋の片づけ等、ボランティア活動に参加する。
– 救援物資の受付・仕分け・輸送に協力する。
– 被災者支援情報の収集・広報、活用や解説活動をする。
– 自主的に被害調査を実施する。
– 職場等の物資や施設を貸し出す。